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野球に求められる五輪生き残りへの変革 課題はマラソンより長い試合時間、「5人制野球」に活路か

野球界が普及を進める「ベースボール5」に活路か

 もちろん、野球界にも動きはある。WBSCは18年に「ベースボール5」という5人制野球を発表。男女混合の5イニング制で、ボール1つでできる。試合時間も20分程度。アフリカなど、これまで野球、ソフトが盛んでなかった地域での普及も積極的に行っている。

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「少人数」「時短」「男女平等」で、専用の施設や用具も不要。IOCが求める要素をすべて満たした競技だ。26年にセネガル・ダカールで行われるユース五輪での実施も決定。将来的な五輪競技定着を目指してスタートを切ることになる。

 野球やソフトボールを見慣れた日本人にも、小学生の時の遊びを思い出せばイメージしやすい。これがWBSCが出した五輪への生き残り策。仮に五輪競技となれば本格的に取り組む選手が増える可能性もあるし、日の丸を背負って手打ち野球をする大谷翔平も見てみたい気はする(投手はいないので二刀流はできないし、年齢的に難しいだろうが)。野球と五輪の関係には、まだまだ続きがありそうだ。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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