杉谷拳士氏「スポーツに国境はない」 池江璃花子と中国選手の抱擁…アジア大会取材録
毎日行ったインスタライブに込めた思い
現地のボランティアスタッフの方々にも温かく迎えてもらいました。カタコトの日本語でしたが、「こんにちわ」「大好き」と話しかけていただいて、朝早い時間にはコーヒーを持ってきていただいたり。「謝謝(ありがとう)」とお礼を言った時に「You’re welcome(どういたしまして)」と返ってきた時は笑ってしまいましたが……。こういった思いも、愛知県と名古屋市が共催する2026年の次回大会につないでいきたいです。
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競技の多さがアジア大会の魅力の1つですが、中にはまだ日本で競技人口の少ない競技もありました。テレビでは取り上げ切れないので、選手たちの活躍や競技ごとの魅力を、多くの方に知って頂くきっかけになればいいなとディレクターさんと相談し、毎日インスタライブで発信することにしました。
TBSさんの方々にも手厚くフォローをしていただきました。取材後、毎日のように競技の勉強会や取材内容の整理、そして自分自身の伝え方やスタンスなどのアドバイスをいただきました。皆さんもお仕事がある中で、万全の取材体制を敷いていただき、数多くの会場へ行かせていただきました。選手や応援する方々と同じくらい、伝える立場の皆さんも熱い思いを持って、スポーツの祭典が成り立っていることを実感しました。選手はパリ五輪、その先を目指していきますが、その選手一人一人にドラマがある。その思いにこれからも注目していきたいと思います。
(杉谷 拳士 / Kenshi Sugiya)