杉谷拳士氏「スポーツに国境はない」 池江璃花子と中国選手の抱擁…アジア大会取材録
10代選手の活躍に衝撃「どんな世界にいるんだ」
今大会は10代選手の活躍にビックリしました。男子バスケットボールの川島悠翔選手は、今後の日本を背負っていく選手だと思いましたし、スポーツクライミング男子複合の安楽宙斗選手は他の追随を許さないパフォーマンス。15歳の張本美和選手も卓球王国・中国の脅威となるプレーにもグッときました。
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レスリング女子の藤波朱理選手は驚異の130連勝。勝って当たり前という雰囲気の中で戦っていました。スケートボード女子パークの草木ひなの選手、卓球女子の木原美悠選手、競泳の成田実生選手。10代の頃、僕は帝京高の前田監督や先輩方を相手に戦っていたことを考えると、「どんな世界にいるんだ」と。驚きでしかありませんでした。
中国の人たちの熱気にも驚きました。競泳の池江璃花子選手と優勝した中国選手の抱擁シーンは会場中も拍手喝采。カッコよかったです。翌日の新聞の見出しは「池江さん、杭州の旅を楽しんで」と。池江選手の復活を中国も待っていたんだと思いましたし、スポーツに国境はないんだと感動しました。