日本の野球哲学は「米国より進んでいる」 元大洋ポンセ、長時間練習には疑問符「あれだけやると…」
時代を超えた長寿キャラクター「マリオ」似の口ひげをたくわえた風貌で、横浜を沸かせたプロ野球選手といえばカルロス・ポンセ氏。9月に来日し「THE ANSWER」の取材に応じた。日本での5年間の選手生活は、その後の人生にも大きく役立っているという。3回連載の最終回では、日本野球の素晴らしさを力説。その上で当時の“カモと苦手”にも話は及んだ。(取材・文=THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太、取材協力=一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会)
ポンセ氏連載第3回、教える立場になって感じる日本野球の強み「本当に素晴らしい」
時代を超えた長寿キャラクター「マリオ」似の口ひげをたくわえた風貌で、横浜を沸かせたプロ野球選手といえばカルロス・ポンセ氏。9月に来日し「THE ANSWER」の取材に応じた。日本での5年間の選手生活は、その後の人生にも大きく役立っているという。3回連載の最終回では、日本野球の素晴らしさを力説。その上で当時の“カモと苦手”にも話は及んだ。(取材・文=THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太、取材協力=一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会)
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
◇ ◇ ◇
ポンセ氏は1986年に大洋へ入団し、90年までの5年間プレーした。通算119本塁打の強打を誇り、87年に打点王、88年には本塁打と打点の2冠を獲得。一方で現役最後の1年はほぼ1年間のファーム暮らしも経験した。その経験をもとに、日本野球の優れている点をこう語る。
「日本人の訓練と、その結果得られる自制心は本当に素晴らしい。アメリカよりも優れていると思います。特に教える立場に立った時に、米国よりも日本のほうが教えやすいんです」
日米で比較されることが多い「野球の質」を、ポンセ氏はこう表現する。
「米国では昔も今もホームラン、ホームラン、ホームランです。だから打率が.200で、30本塁打を打つけど三振も200個というような打者が現れる。日本は違います。様々な方法でランナーを進めたりして競う野球をやっている」。野球はチームで勝ち負けを争うスポーツだと考えた時に「そういう哲学は、日本のほうが進んでいる」と言い切る。