Jユースで「部活にない経験を得られる」 澤登正朗が力説、人気復活の高校サッカーと異なる強み
「俺がトップでプレーするんだ」という強い気持ちを…
クラブユースの大きなメリットの1つは、能力が上がればすぐにトップでの起用が可能になり、Jリーグの試合に出られることだろう。欧州各国リーグでもユースの選手がトップチームでデビューし、例えば16歳でトップの試合に出ることも珍しいことではない。
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「18歳でのトップチームのデビューは、今や普通ですからね。トップに上がった時に困らないように、すぐに試合に出られるような選手になるために、戦術を含めいろいろ落とし込んでいけるのがユースの強み。ただ最近の子は、トップに上がることを目標にしてしまい、そこで満足している子が多いんです。トップに上がって、試合に出てからが勝負なんですけど、そこの意識を変えていかないとずっとトップで活躍することは難しいので、プロで生きていくために必要なこと、経験談などは選手によく話をしています」
ユースの選手はトップの試合を見たり、ボールボーイをしたり、プロの世界を間近で見ている。いろいろな刺激を受けながら日々成長しているが、どういう意識を持って練習に、そしてサッカーに向き合っていけばいいのだろうか。
「プレーでの俺が、俺がではなく、気持ちの面で『俺がトップでプレーするんだ』という意欲を持って普段から練習してほしいです。その意欲がプレー面などで違いとなって出てくるので、そうなると早い段階でトップに昇格し、試合に出場できるなど部活にはない経験を得られるはず。プロの世界の水を味わえば、同世代の選手より一歩も二歩も先に成長することができるはずです」
(佐藤 俊 / Shun Sato)