日本人元J監督の「厳しさは称賛に値した」 1989年初来日、ブラジル人コーチの人生変えた出会い
フィジカルに自信があれば「精神的に優位に立てる」
反町はプロに徹した厳格な監督で、そこは他の監督とは一線を画していたという。
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「プロとして高い要求をして、そこに到達できなければ絶対に試合では使わない。彼の戦術を理解できなければチャンスはありません。この厳しさは称賛に値したと思います」
エルシオは、フィジカルのスペシャリストとして日本で13、ブラジルでも6つのクラブで指導をしてきた。そして67歳になった現在は、兵庫県淡路島を拠点とする相生学院高校サッカー部で、強化や指導に携わっている。
「フィジカルの強さというのは、メンタルの強さに結びつくんです。相手より走れる。相手をフィジカルで弾き飛ばすことができる。ボールに速く寄りセカンドボールを回収することができる。こういう自信があれば、試合でも精神的に優位に立てるわけです」
強いフィジカルは、強いメンタルを養い、勝利へと近づくことができる。今でもエルシオは、大好きな日本で未来を担う選手たちに、それを伝え続けている。(文中敬称略)
(加部 究 / Kiwamu Kabe)
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