日本で名将オシムと出会えた幸運 元J助っ人、“考えて走る”サッカーに「共感できた」理由とは
Jリーグで強く印象に残っている3人のFW
J1に復帰した広島は、斬新な攻撃的スタイルで旋風を巻き起こすが、2009年が4位、翌2010年は7位に終わる。
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「みんな良いプレーをしていて、どんなライバルチームも広島を警戒するようなチームになっていた。でも故障者が多くて、いつもスタメンが3、4人欠けている状態だった。逆に森保(一)さんが優勝した頃は、フィジカルとスタミナが上がり、故障者がなく、ずっと同じメンバーで戦えていた」
Jリーグで実際に対戦してみて、強く印象に残っている選手を聞くと、玉田圭司、前田遼一、佐藤寿人と3人のFWの名前が挙がった。
「DFとして彼らへの対応は本当に難しかった。テクニックも高いし、凄くスピードがあったからね」
現役を続けている間は、日本語も話せず、日本食も得意ではなかった。
「ラーメンは毎日でも大丈夫だけど、生の魚などは苦手だった。でも引退してから、いろいろ試すようになり、今では全く問題なくなりました」
独学の日本語は発展途上中だが、それも指導をする高校生たちからは人気を集めている。(文中敬称略)
(加部 究 / Kiwamu Kabe)