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フィギュア15歳中井亜美、中1で「新潟→千葉」拠点変更を決断 飽くなき向上心を支える家族の力

千葉での競技生活をサポートする家族の力

 それでも気持ちは揺らがなかった。支えになったのは、家族だった。

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「みんなが応援してくれて。すごくありがたいなと思いました」

 みんなの理解があり、応援しようという姿勢があったから叶えられたことだった。

 その選択に間違いはなかった。

「上手なお姉さんがたくさんいます。お姉さんたちは本当に伸びるようなスケートをしていて、それを間近で見られるので、とてもいい環境だなと思います」

 チームのみんなと切磋琢磨できることに加え、指導方針も合っていると感じる。

「中庭先生は良くないところを指摘された上で、『こうしてみたら』と改善点とその方法について提案してくれます。それが成長できた理由なんじゃないかと思います」

 後押しして見守ってくれる存在があって求める環境を得られたことを飛躍の契機とした中井は、今、広がる未来を見据えて決意を固めていた。

(後編へ続く)

【前編】フィギュア新星・中井亜美、14歳で3A2本成功の衝撃 原点は5歳で見た浅田真央「絶対やりたい」

■中井 亜美(なかい・あみ)

 2008年4月27日生まれ。新潟県出身。5歳の時、テレビの浅田真央の演技を観て憧れたのをきっかけとして新潟市内でフィギュアスケートを始める。中学生になるのを機に千葉県船橋市の「MFフィギュアスケートアカデミー」へ。2022-2023シーズン、ジュニアグランプリファイナルに進出し4位になると、世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得。全日本選手権ではフリーで2本のトリプルアクセルを成功させ4位に。2023年1月、TOKIOインカラミと所属契約を結ぶ。

(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)

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松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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