【パンパシ水泳】鈴木聡美があの夏に流した涙 「まだまだやれる」と思わせてくれた“大切な人”
リオ五輪で号泣した日、金藤さんのレースに感じた「まだまだやれる」と「私もまだまだ」
名前に挙がった金藤理絵さんの名前。それは、自身にとっても大切な人だった。強く印象を受けたシーンがある。リオデジャネイロ五輪の直前、1人で黙々と誰よりも練習に打ち込み、平泳ぎの選手ながら1万メートルの練習を何度もこなしていた。
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「勇気というか、私も『もしかしたらやれるんじゃないか』という気持ちも芽生えたので、私も200メートルを目指すからにはスピードだけじゃなくスタミナだったり、持久力だったり、いろいろと苦しいと思うけど、根気が必要なんだと思いました」
そんな刺激を与えてくれた先輩は当時、27歳にして200メートルで金メダルを獲得した。同種目の出場を逃していた自身も泳ぎたかったという思いがある一方、レースを応援しながらラスト50メートルで涙を流したという。
「もう自分のことのように……。自分が理絵さんと一緒に練習をしてきたかのように、という嬉し涙ですかね。感動してしまって、ずっとわんわん泣いてしまって、それくらい感動を頂けたので私もそういう選手になりたいと思いました」
その時に「まだまだやれるぞ」と思うと同時に「私もまだまだなんだ」と思い知らされ、年齢に抗うように現役を貫き、泳ぎ続けてきた。だからこそ、パンパシ水泳でも高みを目指す。前回14年大会は100メートルで決勝進出し、6位に入った。
「トップ選手と決勝で一緒に泳げた喜びと、また一緒に泳ぎたいという目標ができて、そこからオリンピックを目指したいというう気持ちが芽生えた。今年のパンパシも『向かうは東京オリンピック』。そういう気持ちをもう一回味わいたいので、まずは決勝に残りたい。トップと争うドキドキだったり、絶対に勝つぞという闘争心だったり、もう一度思い出したいと思います」
◇パンパシ水泳、テレビ朝日系列で連日中継 パンパシ水泳は9日に開幕し、テレビ朝日系列では最終日まで4夜連続ゴールデンタイムで放送(9、10日は一部地域除く)。
(THE ANSWER編集部)