「給料は安いが…」 欧州クラブ幹部の日本人、若手にオーストリア移籍を勧める理由
給料が安いからこそ「違約金も高くない」
現在リンツで大ブレイク中の中村敬斗が「ドイツを目指すならオーストリアですよね」と語ったのも理に適っており、実際目標には限りなく近づいている。
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「欧州には55のリーグがありますが、オーストリアは予算規模では18位程度。Jリーグとほとんど変わりません。トルコやクロアチアと比べても年間予算は少ないので、給料は安いけれど、だからこそ違約金も高くない。非常に費用対効果の高い国なので、日本も参考になることは少なくないと思いますよ」
最近は日本人選手たちの欧州進出に拍車がかかっているが、オーストリアはそれを凌駕する輸出国だ。だが日本のように、国内リーグに働き盛りの代表選手がほぼ不在という空洞化現象は起こっていない。次回はその理由を探っていく。(文中敬称略)
(加部 究 / Kiwamu Kabe)