那須川天心、「通用しねぇだろ」の言葉に無関心 異色新人ボクサーは自ら期待を求めた

那須川「当たれば倒れるパンチを手に入れた」
元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーに師事し、2月下旬から米国でスパー主体の合宿を2週間実施。前WBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオ(米国)ら世界の猛者たちと拳を交えた。キックボクシングの少ないラウンドから、最大12ラウンドにも及ぶボクシングに転向。最初は「マジ、10ラウンドは無理だろ」と悲鳴を上げたが、週3回いずれも6ラウンドのスパーでペース配分、相手との距離感などしっかり対応してきた。
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「当たれば倒れるなというパンチを手に入れた。踏み込むスピード、タイミングが大事。体力面は6ラウンドやっても疲れない。キックの時はあまりスパーをしていなかった。今は毎日試合をしている感覚。実戦慣れができて『戦いに慣れたな』という感じがします」
この日のスパーで実戦練習は打ち上げ。「今、疲れは最強に溜まっている。あとは疲れを抜いて本番を待つだけ」。減量時期ではない普段の体重はキック時代が63~65キロだったが、今は61キロほど。ふくらはぎが細くなった一方、上半身は大きいボクサー体形になってきた。リミット55.3キロまで残り4キロまで落とし、順調に進んでいる。
悲観的な声も少なからず耳にする状況。それでも、自信に満ち溢れた男はファンの前で宣言した。
「キックボクシングからボクシングへの転向で期待があったり、通用しねぇだろって言われたりするんですけど、俺は何も気にしてなくて。キックボクシングで頂点を獲って、ボクシングで最強を目指して必ず4月8日に勝つ。やるべきことはやったし、絶対に勝つ自信しかない。絶対勝つので、皆さん期待しちゃってもらって構わないです」
自らハードルを上げる肝の据わった新人ボクサー。真価が問われるまで、残り1週間を切った。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)
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