心から楽しそうなりくりゅうの表情 2人が最後を締めれば、どんな大会もハッピーエンド
フィギュアスケートの世界選手権は、さいたまスーパーアリーナで熱戦が展開された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は26日に行われたエキシビション。ペアで日本勢初の金メダルを獲得した三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は北京五輪でも披露した昨季のショートプログラム(SP)「ハレルヤ」を大トリで演じた。
フォトグラファー・矢口亨のフィギュア世界選手権フォトコラム
フィギュアスケートの世界選手権は、さいたまスーパーアリーナで熱戦が展開された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は26日に行われたエキシビション。ペアで日本勢初の金メダルを獲得した三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は北京五輪でも披露した昨季のショートプログラム(SP)「ハレルヤ」を大トリで演じた。
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人の視線は明るいところに向く。だから、背景が暗く落ちるエキシビションはスケーターの表情に目がいく。目の前の2人は、心から楽しそうに演技をしていた。
披露した「ハレルヤ」は、北京五輪シーズンだった昨季のSP。重圧からか表情が曇りがちだった大舞台を乗り越え、今季はグランプリファイナル、4大陸選手権と合わせて、日本初の「年間グランドスラム」を達成した。
楽しそうにしている人を見ると、こちらも自然と楽しい気持ちになる。
2人が最後を締めれば、どんな大会もハッピーエンド。「りくりゅう」は名実ともに、大トリを飾るのにふさわしいスケーターになった。
■矢口 亨 / Toru Yaguchi
フォトグラファー。山形県上山市生まれ。上智大を経て02年に報知新聞社入社。12年ロンドン五輪、21年東京五輪、22年北京五輪などを取材。フィギュアスケートの撮影は19年の世界選手権(埼玉)から。今年2月に退社し、フリーに転身。著書に写真集「羽生結弦2019-2020」「羽生結弦2021-2022」など。
(矢口 亨 / Toru Yaguchi)