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羽生結弦、荒川静香が“冬の時代”に終止符 仙台フィギュアを守り続ける阿部奈々美の願い

仙台市の「国際センター駅」前に設置されている荒川静香と羽生結弦のモニュメント【写真:川浪康太郎】
仙台市の「国際センター駅」前に設置されている荒川静香と羽生結弦のモニュメント【写真:川浪康太郎】

2人の五輪金メダリストの存在は「特別ではなく日常にある」

 一方、仙台のスケーターには唯一無二の強みがある。それは、五輪チャンピオンの存在が身近にあることだ。

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 アイスリンク仙台の入り口付近には、羽生と荒川の活躍を紹介するギャラリーが設置されている。毎年8月には、「荒川杯争奪」の冠をつけてスタートした地方競技会が開かれており、昨年12月の「仙台市長杯」には羽生がサプライズ登場した。

「仙台には2人のパイオニアがいて、その存在が特別ではなく日常にあるし、ここにいたという証がある」と阿部は話す。

 仙台の地でフィギュアスケートという競技が誕生して以降、あらゆる人々の努力で歴史が紡がれてきた。次はどんな歴史の1ページが刻まれるのだろうか。(文中敬称略)

(川浪 康太郎 / Kotaro Kawanami)

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