【パンパシ水泳】竹田渉瑚、まさかのトラブルから4年― 世界基準の新泳法で目指すのは日本記録と…
8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと17日の第5回は男子自由形の竹田渉瑚だ。
「あと17日!パンパシ水泳カウントダウン連載」―日本人史上4人目の15分切り、“新泳法”で日本記録目指す
8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと17日の第5回は男子自由形の竹田渉瑚(しょうご=オーエンス)。4月の日本選手権1500メートル自由形で、日本人史上4人目となる15分切りを達成し、4年ぶりの代表入りを決めた竹田。4年前はまさかのトラブルに見舞われたパンパシ水泳で、「表彰台に立って爪痕を残したい」と鼻息を荒くした。
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日本選手権では自己記録を更新する14分55秒42という好記録をマークした。悲願の15分切りだったが、竹田は決して浮かれることはない。
「やっぱり1500メートルを専門にしてから、15分を切るっていうのは自分にとっても大きな目標でしたし、本当に悲願だったので、すごく嬉しく思ってます。それと同時に世界で戦うには14分40秒台で泳がなきゃいけないので、そこをしっかり目指していきたいと思っています」
1500メートルで派遣標準記録を上回って代表入りするのは日本では7年ぶり。14分54秒80の日本記録を完全に視界にとらえた。
「正直日本記録に近いタイムで泳げてるとまでは思っていなかったので、自分の中でタイムは大きな自信になったので、パンパシにつながるものになったんじゃないかなと思っています」
4年前にパンパシ水泳、アジア大会に出場し脚光を浴びたが、その後はやや鳴りを潜めていた。飛躍のきっかけは何だったのか。
「昨秋から1500メートルの泳ぎを少し変えた。キックを減らして大幅に体力を温存する泳ぎ方にして、そこから上手くハマった感じがしています。世界でメダルを取るような選手はみんなキックをあまり打たずに、手の掻きだけで進む選手が多い。自分もそれを取り入れて、ターン後のドルフィンをしっかり打ってから、キックをそんなに打たずに手で進むっていうイメージ。最後にその温存した体力を、足をしっかり打ってラストスパートにつなげるっていう泳ぎ方が、良かったと思います」
新たな“省エネ泳法”の完成度はまだ「60パーセント」。それでも昨秋からの取り組みを、早速好タイムにつなげられたことは、自信になっているのは間違いない。