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WBCの重圧「逃げたくなる程」 国際舞台に強いと言われる山田哲人の本心「余裕はない」

山田は新しい打撃フォームを模索中、意外な経緯から手応えを掴んだ【写真:アディダスジャパン株式会社提供】
山田は新しい打撃フォームを模索中、意外な経緯から手応えを掴んだ【写真:アディダスジャパン株式会社提供】

打撃フォーム模索中「これだ」 手応え掴んだ意外な経緯とは

 打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーをNPB史上最多の3度も達成。WBCでの打棒にも期待がかかる中、春季キャンプは新しい打撃フォームに着手していた。しかし、第2クールを迎えたところで「新フォームは終わりました」とまさかの宣言。綿密に決めた方向性、練習量を忠実にこなす中で、何が起きたのか。

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 新しいフォームでバットを振り込む中、「惜しい」「間違ってはいないけれど、あと一歩」の感覚がずっと残り続けた。キャンプが4~5日経過した頃、一旦リセットし、右腰、股関節回りといった身体の中心部分を捻る意識でスイング。するとこれまで以上に間が取れ、しっくりくる感覚があった。

「これだ」。思わぬ結果だが、新フォーム挑戦の日々は無駄ではない。量をこなして模索したことで、求める答えに「繋がった」と納得できている。

「今までそこを意識したことがなかった。若い頃は意識せずにできていた部分があったと思うので、意識しながらやるのは難しいことですが、続けることで身になると思う。残り期間は少ないけれど、みっちり練習して、時間も費やして自分のものにできれば」

 WBCの後にはNPBが開幕。ヤクルトは今季、リーグ3連覇と日本一奪還を目指すシーズンになる。山田は主将として臨んだ昨年、打率.243、23本塁打、65打点と悔しい結果に。個人としても忸怩たる思いがある。

「チームとして3連覇、日本一奪還は目標。貢献できるようにというのと、去年は自分自身の成績があまりよくなく、どちらかというとみんなの足を引っ張る形が多かった。今年は自分がしっかり引っ張っていけるような成績を残したい」

 理想とする1年を過ごすためにも、まずは3大会ぶり3度目の世界一を目指す船に乗り込む。掴んだ打棒と新たなスパイクを携えて。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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