[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

入江陵介「もう水泳と関わりたくないと」 それでも“30歳の東京五輪”を目指す理由

8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと20日の第2回は男子背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)が登場する。

4度目のパンパシ水泳出場を決めた入江陵介【写真:Getty Images】
4度目のパンパシ水泳出場を決めた入江陵介【写真:Getty Images】

「あと20日!パンパシ水泳カウントダウン連載」―4度目の出場にかける28歳の思い

 8月9日に開幕するパンパシ水泳(4日間・東京、テレビ朝日系列で中継)の注目選手22人を毎日紹介する「THE ANSWER」の「パンパシ水泳カウントダウン連載」。開幕まであと20日の第2回は男子背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)が登場する。一度は引退を決意しながら、20年東京五輪を目指すに至った代表最年長の28歳が、4度目のパンパシ水泳で抱える思いとは――。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 ◇ ◇ ◇

 あれから12年――。代表最年少としてパンパシ水泳で日の丸を初めて背負った男が、代表最年長としてパンパシ水泳を引っ張る。入江は28歳で迎える夏に、静かに闘志を燃やしている。

「最年少から始まって、なんか不思議な感じ。自分が下にいた時の先輩はすごく大人に見えたので、今自分がその立場にいる。まさかここまでやっているとは正直、2006年の自分には思いもよらなかった。でも、まだ今代表にいられるという素直な嬉しさがある。東京オリンピックがあるということもあり、自分にとってもチームにとってもいいシミュレーションになると思います」

 代表選考を兼ねた4月の日本選手権で200メートルで10連覇を達成するなど、健在をアピール。タイムに満足感はないが、表情は明るい。それもそのはず。一度は引退を決意した競技人生だったからだ。

「リオデジャネイロ五輪が終わった時、もう水泳を辞めたい、関わりたくないと思った。でも、ちょっと休みをもらって過ごしているうちに『まだできたんじゃないか』という後悔が生まれてきた。次が東京五輪ということもあって、東京五輪に出たいという気持ちが沸いてきた。東京じゃなかったら、もう辞めていたと思います」

 26歳で挑んだ3度目の16年リオ五輪。100メートル7位、200メートル8位となったが、心のどこかに引っかかりがあった。沸々と宿り始めた闘志を燃え上がらせたのは東京五輪。周りの選手以上にかける理由がある。2013年、IOC総会で東京五輪に承知が決定した日、入江はJOCの一員として発表会場にいた。あの興奮が忘れられない。

1 2 3 4
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集