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亀田興毅氏は「本物」を提供できるか ファンは見ている、かつての「反省」を生かす姿

元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏がプロモートするボクシングイベント「3150FIGHT Vol4」が6日、エディオンアリーナ大阪で行われた。同氏が初めて世界戦を手掛けた興行。「ボクシング界に恩返しをしたい」とマッチメークや演出にも携わった。今後も「本物」の提供を目指す36歳のプロモーター。手腕がファンに試されている。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

6日の興行でリングに立ち、挨拶する亀田興毅氏【写真:(C)3150FIGHT】
6日の興行でリングに立ち、挨拶する亀田興毅氏【写真:(C)3150FIGHT】

亀田興毅氏が主催した世界戦初興行が終了

 元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏がプロモートするボクシングイベント「3150FIGHT Vol4」が6日、エディオンアリーナ大阪で行われた。同氏が初めて世界戦を手掛けた興行。「ボクシング界に恩返しをしたい」とマッチメークや演出にも携わった。今後も「本物」の提供を目指す36歳のプロモーター。手腕がファンに試されている。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

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「僕が経験してきた成果と反省を今に生かしたい」

 言葉に力を込め、興行を打った。

 亀田氏が立ち上げた「3150FIGHT(サイコウ・ファイト)」。2021年12月に第1回を開催し、今回が第4弾だった。ボクシングでは多い異例の11カード。ファンの期待、盛り上がりを左右するマッチメークは「コアなボクシングファン向け。今回はエンタメ要素を入れていない」と強調した。

 特に第8試合のWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチは、同級1位・力石政法(緑)が王者・木村吉光(志成)に5回KO勝ち。「アジア頂上決戦」と銘打った実力者同士の好ファイトに会場は沸いた。

 セミファイナルとメインイベントのミニマム級ダブル世界戦は、重岡銀次朗が王者の負傷による無効試合で不完全燃焼に終わり、谷口将隆(ともにワタナベ)も王座陥落。日本人がそろって勝利できなかったが、亀田氏は「どっちが勝つかわからない試合。これがボクシング」と悲観しなかった。

「初めて見に来た人、わからない人にも広くボクシングの素晴らしさを届けたいのもある。純粋にボクシングを見るだけじゃなく、エンターテインメントとしてチケットを買ってくれる人もいるので、見に来たお客さんがもっと楽しめる空間にしていきたい」

 興行開始時には全選手がステージに登場。ハーフタイムショーでは、ロックバンド「T-BOLAN」が熱唱した。「全選手にスポットを当てる」という方針のもと、全試合で入場前に選手紹介VTRを流し、勝利者インタビューを実施。成否はチケットを買ったファンが判断するものだろうが、良くも悪くも新しい試みだった。

 夕方開始の興行が多い中、午後1時40分に第1試合がスタート。「イベントの開催時間が長いので、その中で楽しめる要素を」とハーフタイムショーのほか、今後はグッズ販売スペースでの食事、多少の飲酒、家族連れ用のキッズスペースもプランに描いているという。

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