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4度目受験でプロテスト合格 22歳皆吉愛寿香、1年前の1次予選落ちから劇的成長の理由

どん底の状態だった皆吉を救ってくれた存在とは【写真:編集部】
どん底の状態だった皆吉を救ってくれた存在とは【写真:編集部】

BSフジ「激芯ゴルフ」で南秀樹コーチと運命的な出会い

 高校に入ると、鹿児島高牧CCでアルバイトをし、姉は同CCのキャディーとなった。闘病中の父、母も含めて家族全員で、皆吉の夢を叶えるための後押しをした。皆吉は高校卒業後からプロテストを受け、初受験の19年度は2次予選で不通過、コロナ禍で21年春に延期となった20年度テスト2次予選も1打届かずに通過できなかった。そして、同年夏に始まった21年度テストは1次予選不通過。原因は、経験したことのない深刻なスランプだった。

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「ドライバーはチーピン(左に引っ掛けるミス)ばかり出て、OB連発という状況でした。1次予選の2か月前から悩み、どうやって振ればいいのかが分からなくなりました。コーチを付けて見てもらいたかったのですが、お金がなくてどうしようもありませんでした」

 どん底の状態を救ってくれたのは、テレビ番組だった。皆吉は21年春から、ツアープロを目指す女子プロゴルファーを支援する団体「DSPE」に所属。同団体は、テレビ制作会社の「株式会社サジットメディア」が運営しており、皆吉は同社が制作するBSフジ「激芯ゴルフ」(日曜午後5時)に出演するようになった。プロテスト合格を目指す女子選手に、クラブ選び、スイングチェック、技術、コースマネジメントなどをアドバイスする番組。その中で皆吉は今年、鈴木愛、木村彩子らを指導してきた南秀樹コーチと出会った。

「収録中、『ヘッドが下から入っている。スタンスが狭い。頭の位置が右に寄り過ぎている』と教えていただきました。そこを注意して打ったら、瞬く間にチーピンが直りました。全く違和感がなく、すごく振れるようにもなりました。『一体、何を悩んでいたのだろう』という感じでした」

 わずか数時間の収録。皆吉は、南コーチに魔法をかけられたかのように調子を取り戻した。

「その後も、番組の方に『また、南さんの指導を受けさせてください』とお願いしました。そして、1次予選、最終プロテストの練習ラウンドも収録参加という形で、南さんに教えていただきました」

 自分を救ってくれた人から指導を受けられる喜びと安心感。これは大きかった。プロコーチから指導を受ける意義を感じた皆吉は、稲見萌寧をはじめ、数多くの女子プロから相談を受けている橋本真和コーチにパッティング指導を依頼した。これも大きかった。

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