帰化から8年、張本智和が持つ日本への愛 衝撃の中国斬り直後、明かした境遇への本音
同じ境遇の子どもたちにメッセージ「自分が正しいと思うことを一生懸命に」
鬼神のごとく気迫を出して戦ったコート上とは一変。同じような境遇で悩んでしまう子どもたちへ、柔和な口調でメッセージを送ってくれた。
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「ジェンダーのことだったり、いろんな『人』『事』を国際的にもどんどんと受け入れてもらえる中で、そういうことを認めていない人もまだまだいます。でも、気にせず、自分が納得して気持ちよく過ごすことが大切。自分が正しいと思うことをすればいいと思います。
何をしても言ってくる人もいます。例えばですが、挨拶をしただけでも『挨拶してくるな』と言う人もいる。自分が100%良いことをしても、悪いことを言う人がいる。本当に気にせず、自分が正しいと思うことをしっかり一生懸命頑張ればいいんです」
世界一を目指し、努力を重ねた時間に偽りはない。チーム最年少ながら頼もしさを存分に発揮し、仲間と感情を共有した。日本の勝利のために死力を尽くしたことは誰にも否定できない。
ともに戦ったメンバーを横目に言った。
「本当に頼もしいチームメートで、史上最高に良いチーム。世界チャンピオンにはなれなかったけど、このチームで戦えて嬉しかった。またリベンジできるように頑張りたい。そのために一生懸命、練習するしかないです。やっぱりプレーもみんなに気に入ってもらいたいし、人間性でもみんなに認めてもらえるような選手になりたい。模範となれるように頑張りたいと思います」
汗だくになったユニホーム。左胸には、日の丸が誇らしげに輝いていた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)