卓球ニッポン勝利の裏に猪木さんの言葉 全日本王者・戸上隼輔「迷わず行けよ、です」【世界卓球】
プロレス好きの仲間からメッセージ「猪木さんに向けて頑張ろう」
この日の試合に向かうにあたり、日本にいるプロレス好きの仲間から連絡が届いた。「今日のルーマニア戦は猪木さんに向けて頑張ろう」。スマホを手に闘志を燃やした。「それを見て、僕も本当にそうだなと思って戦いました」。プロレス界で一時代を築いた猪木氏の言葉を胸に激戦で勝利。天に拳を突き上げ、吠えた。
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12年ぶりにメダルなしに終わった前回2018年大会のリベンジを狙う日本。長年代表を引っ張ってきた水谷隼が引退し、東京五輪男子団体銅メダルメンバーの丹羽孝希がインフルエンザで直前に出場辞退。張本とともに軸になる選手の台頭は不可欠だ。3日は同12位の香港と対戦する。戸上はシングルス世界ランク27位・黄鎮廷とぶつかる可能性が高い。
「僕の中では日本のエースは張本選手なので、凄くやりやすいですし、2番手として相手のエースと先に対戦して、勝って張本選手、3番の及川(瑞基)選手に繋げる。5番で回ってきても、自分が必ず勝って日本を中国戦まで導いていける存在になりたい。チームの勢いに繋げられたら。」
新時代のニッポン卓球を引っ張る男。「迷わず、ですね」。間違いなく勝利しか見ていない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)