元琴奨菊・秀ノ山親方、断髪式で見せた無償の愛 障害のある子どもたちを招待したワケ
大相撲の元大関・琴奨菊の秀ノ山親方が1日、両国国技館で断髪式を行った。この日は障害のある子どもたち約30人を招待し“髷姿”に別れを告げた。社会貢献に積極的に取り組む秀ノ山親方と、子どもたちを繋げたのは明徳義塾高時代の同級生だった。
元大関・琴奨菊の秀ノ山親方と明徳義塾で同級生だった三木亮平さん
大相撲の元大関・琴奨菊の秀ノ山親方が1日、両国国技館で断髪式を行った。この日は障害のある子どもたち約30人を招待し“髷姿”に別れを告げた。社会貢献に積極的に取り組む秀ノ山親方と、子どもたちを繋げたのは明徳義塾高時代の同級生だった。
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「大関まで上り詰めた“きっくん”は本当に誇りに思います。子どもたちの喜ぶ姿も見ることができ、嬉しかった。昔から変わらない気さくで優しい男です」
こう語るのは、障害のある子どもたちを支援する一般社団法人「SPIN」で理事を務める三木亮平さん。明徳義塾高では秀ノ山親方が相撲部、三木さんは野球部に所属し寮生活で苦楽をともにした。卒業後も相撲界で活躍する姿を陰ながら応援していたが、昨年に同団体を立ち上げ「障害のある子どもたちにスポーツの楽しさを伝えてほしい」とオファーすると、秀ノ山親方は二つ返事で引き受けてくれたという。
その後の行動は早かった。今年8月には北海道で車椅子スポーツに励む子どもたちを激励。一緒になって車椅子スポーツを楽しみ、自らちゃんこ鍋を振る舞うなど、すべて無償で行ってくれた。この日は土俵に上がり髷にハサミを入れた三木さんは「お疲れさま。これからもよろしく」と、感謝の言葉を伝えた。