35歳メーカー営業職で日本代表 カヌーポロに懸けた競技人生、50万円超の遠征費は自腹
カヌースクールも実施、岡崎市で描く新たな夢
鉄道の主要駅から徒歩10分ほど、徳川家康の生誕地で知られる岡崎城のほとりを流れる市街地の川で、「仮設コートを作って試合をすれば大勢にカヌーポロを見てもらえる。日本選手権を誘致できれば絶対に盛り上がると思う」。今春、花見客でにぎわうなか、デモンストレーションで練習をして、夏には代表合宿や練習、遠征の合間を縫ってカヌースクールを初めて開いている。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
「まずは知ってもらいたい。続けてきたのは技術的に深く追求できるから。カヌーに乗って自由が利かないなかでの技術の習得にはまだまだゴールはない。自分が高校でそうだったように、見て刺激を受けて、楽しそうと思ってくれる人が増えるといい」
新型コロナウイルスの影響で世界選手権は2018年以来の開催。国内の陽性者増加を受けて、最終合宿をキャンセルして調整を終えた日本代表は、予選リーグから初の上位リーグ進出を目指す。メディアによる報道は期待できないので、代表メンバー自らがSNSで結果を発信する。
「いい結果が報告できるように頑張ってきます」
柴田は14日、フランスへ旅立つ。
(松本 行弘 / Yukihiro Matsumoto)