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闘莉王が日本代表に説く“弱者の戦術”「規律、謙虚さ、チームメートに対する信頼」

闘莉王が説く“弱者の戦術”「“自分たちのサッカー”よりも相手のサッカーをやらせないこと」

 ジーコ氏が率いた06年ドイツ大会では中田英寿氏、中村俊輔(磐田)ら日本サッカー史上に名を残す名手が中盤に集結したが、グループステージ2敗1分けで敗退。ザッケローニ監督が率いた14年ブラジル大会は「ワールドカップ優勝」を目標に掲げていたが、グループステージで2敗1分け。いずれも失意の大会となっていた。

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「“自分たちのサッカー”以前に、相手のサッカーをやらせないくらいの気持ちでひたむきに戦った方が、日本の良さも出てくると思う。規律、謙虚さと、チームメイトに対する信頼。そういう部分を見せてもらいたい」

「自分はブラジルで育ちました。ブラジルでは代表戦のある日は誰も仕事をしなくなる。国の機能がストップしてしまうぐらい。とんでもない盛り上がりを見せます。日本でもスポーツを通じて世の中が一体になれる大きなイベントだと思います。みんな代表のユニフォームを着て、テレビの前で応援してくれる。この代表を応援して良かったと、サポーターや家族が胸を張ってくれるような試合をしてもらいたいですね」

 16歳でブラジルからサッカー留学で千葉・渋谷教育幕張高に入学するために来日。日本語が一切話せなかった日系三世は2003年に日本国籍を取得。04年アテネ五輪と10年南アフリカ大会で日の丸を背負い、世界と戦った。今でも君が代を聞くたびに、心が震えるという闘莉王は厳しくも愛あるエールを日本代表に送っていた。

(THE ANSWER編集部)

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