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楢﨑正剛が太鼓判 「勝ち点1を奪った」磐田GKのワンプレー、注目すべきは「目線」

スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表GKとして活躍した楢﨑正剛氏は2022シーズンのJ1リーグ、5月の「月間ベストセーブ」にジュビロ磐田GK三浦龍輝のプレーを選出した。どんなシーンに楢﨑氏の目が光ったのか。(取材・構成=藤井 雅彦)

ジュビロ磐田のGK三浦龍輝【写真:Getty Images】
ジュビロ磐田のGK三浦龍輝【写真:Getty Images】

【DAZN月間表彰】今回の選出ポイントは「スムーズに動けているかどうか」

 スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表GKとして活躍した楢﨑正剛氏は2022シーズンのJ1リーグ、5月の「月間ベストセーブ」にジュビロ磐田GK三浦龍輝のプレーを選出した。どんなシーンに楢﨑氏の目が光ったのか。(取材・構成=藤井 雅彦)

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 元日本代表GK楢﨑正剛氏が5月に行われたJ1リーグをつぶさに観察。月間ベストセーブに選んだ場面の基準を語った。

「スムーズに動けているのかどうかは大きなポイントです。無駄な動きやステップ、あるいは自作自演に近いようなセーブではなく、一つひとつの事象に丁寧に応対し、体を動かすこと。それが結果としてベストなプレーにつながると考えています」

 それを踏まえて選んだシーンは、5月25日に行われたJ1第15節ヴィッセル神戸対ジュビロ磐田の一戦にあった。

 前半39分、神戸が自陣からロングカウンターを仕掛ける。左サイドをDF酒井高徳が持ち上がり、ゴール前へクロスを送る。ファーサイドに流れながらボールを受けたFW武藤嘉紀がワンタッチで折り返し、走り込んだMF井上潮音がバウンドしていたボールを的確にとらえてダイレクトで狙った。

 そこに立ちはだかったのが、磐田のGK三浦龍輝だ。至近距離からの強烈なシュートを左手一本でストップし、CKへ逃れる。会心のワンプレーが飛び出した試合はスコアレスドローのまま終了し、アウェイゲームで貴重な勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

 楢﨑氏が注目したのは三浦の目線だ。

「このシーンでは酒井選手がドリブルで持ち上がったことでDFが剥がされ、ゴール前での対応を余儀なくされました。GKとしてはボールを持っている選手(酒井)と前線で待っている選手(武藤)は目線で追えていたはず。クロスに対してアプローチするために、通常よりも前に出たポジションを取ったのでしょう。でもクロスのコースと軌道を見極めて次の準備が必要になりました。

 武藤選手がダイレクトで狙ってくる可能性もあるので、わずかながらゴールに戻るような形でシュートへの準備をしているのも良かった点。実際には折り返したボールを後方から走り込んでくる井上選手にシュートされるわけですが、ここへの準備もスムーズでした。目線が右、左、真ん中と目まぐるしく変わる中で、最後は難しいシュートにもしっかりと対応しました」

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