五輪女王・高木美帆が本屋に足を運ぶ理由 コロナ禍に出会った2冊の本「凄く面白い」
「本は……あ、でも、この話をするとインテリ風に思われるんですよね(笑)」
スケートと睨み合いを続けた8年間、現在は少し長めのオフを満喫
「本は……あ、でも、この話をするとインテリ風に思われるんですよね(笑)」
【前編】変化を求めて破った殻 ソチ落選から北京まで挑戦し続けた8年の日々 / スピードスケート 髙木美帆選手インタビュー(GROWINGへ)
【後編】偉業を後押しした心の支え 金メダリストが感謝する応援のチカラ / スピードスケート 髙木美帆選手インタビュー(GROWINGへ)
冗談めかした口調で照れ隠しの笑顔を浮かべるのは、スピードスケート日本代表・高木美帆だ。2018年の平昌五輪では金・銀・銅の3つのメダル、今年2月の北京五輪では1000メートルでの金を含む4つのメダルを獲得し、五輪では夏冬を通じて日本女性選手最多メダル数を更新した。
2014年のソチ五輪出場を逃して以来、北京までの8年間は「自分がスケートから目を背けたり、逃げたり、辛いと諦めたり、そういうことをしてはいけないと思ってやってきた」期間だったという。
先に目をそらした方が負けと言わんばかりの真剣勝負。ピンと気持ちを張り詰めたまま、試行錯誤を繰り返し、成功も失敗も経験として積み重ね、一段、また一段と成長の階段を上った。
「それなりにオン/オフはつけているつもりだったんですけど、心の根っこの部分ではずっとスケートと向き合う気持ちを抱えていたのかなと思います」
五輪シーズンを終え、普段よりも少し長めのオフシーズンを過ごす現在は、心をスケートから解放。久しぶりに友人・知人と会ったり、「暇があればマンガを読んでいます。マンガ好きですね」と茶目っ気たっぷりに笑う。