二刀流の聖地に衝撃を残した大谷翔平 活躍した試合の相手の取材でいつも感じること
二刀流の聖地に残した衝撃、大谷が活躍した試合の取材でいつも感じること
大谷が活躍した試合で、相手チームの監督や選手を取材する時にいつも共通して感じることがある。それは、打ち取られた打者や打たれた投手が大谷の才能に感嘆し、力説することだ。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
5回まで1安打無失点に抑え、大谷と投げ合いを演じたレッドソックスのベテラン左腕リッチ・ヒル投手は5日の試合後、地元メディアに「彼はリーグで最高の選手だ。それは誰もが認めている事実。このような才能を見るのはとてもスペシャルなことなんだ。なぜなら、この100年間、誰も見たことがなかったわけだし、これから100年後まで見られないかもしれないからだ」と語った。
4番で二塁打を放ったJ.D.マルティネスは「とてもタフだった。全ての球種が予測不能だった。速球がツーシームのように動いたり、カットしたり。スライダーも内側から曲がってきたり、外へ大きく逃げていったり。とても難しい」と脱帽した。悔しさをにじませることもなく、あきれたような表情で話す中軸打者の言葉が、レッドソックス各打者が打席で感じた衝撃の大きさを物語っていた。
そして、登板翌日の6日には、敵将アレックス・コーラ監督が会見で「(5日に)大谷の投球は私が(2018年に)監督に就任してから対戦した中でベストの投球だった」と、最高級の表現で称賛する姿があった。打者としても活躍したが、最も大きな衝撃を与えたのは投手としての支配力だった。