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「人生を狂わされた」と元日本代表主将が笑う、エディー前HCとの“因縁”とは

「単調なトレーニングはしないように」―社員からプロへ、そして指導者の道へ

 14-15シーズンからキヤノンでプロ選手としてプレー。社員選手からプロ選手へ、社業に携わることがなくなったことで、指導者を目指す中で、自分に使える時間は劇的に増えた。

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「僕の場合は大学院に行って、高校日本代表のコーチの活動も入って、そういう意味ではすごくいい経験をさせてもらいました。午前中に大学院に行って、午後から(チームの)練習、オフには(高校)代表の練習。コーチングの勉強をするためにチームも変わった。当時の監督と面識があったので、最初はU-20代表のキャンプにお邪魔させてもらいました。それからですね」

 トップリーガー、そして高校生の指導――。二足の草鞋を履き、充実した日々を送りながら、指導者としての奥深さも実感していったという。

「U-17代表のFWコーチしてみませんかというお話をいただいて、それまでも(選手として)下の選手に教えることはありましたが、スタッフとしてミーティングから作り上げていく過程は経験したことがなかった。そういう意味では、想像はしていましたが、選手としてではなくて、コーチとして練習をデザインしていくことは責任があると感じましたね。選手側だったこれまでは、練習の時間がちょっとでも長くなると、文句というか…『ちょっと今日長いぞ』って言ったり(笑)。ベテランだったら特にそう感じますね。そう言うからには自分はそう言われるような練習にしたらあかんぞと。流れるように楽しく、ゲーム性のある練習を提供することを意識させる。単調なトレーニングよりは主体性もって、やっていくことが大事なので。そこを一番大事に、一番重要なポイントに置いています」

 現役時代に指導者への第一歩をすでに踏み出していたという菊谷氏。その眼はこれから先への希望で満ち溢れていた。

 後編では自身の“日の丸体験”を振り返るとともに、あの熱狂を巻き起こした2015年のエディージャパン内にあった“秘話”を明かし、2019年へ向かう日本代表へのエールも送った。

<後編へ続く>

(THE ANSWER編集部)

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