[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「人生を狂わされた」と元日本代表主将が笑う、エディー前HCとの“因縁”とは

前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏【写真:Getty Images】
前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏【写真:Getty Images】

「人生を狂わされた」と笑う、エディー・ジョーンズHCとの“因縁”とは?

 エディ―・ジョーンズとは少なからず“因縁”があるという菊谷氏。現在はイングランド代表のヘッドコーチを務め、快進撃を続ける名将には「人生を狂わされた」と笑う。2人の間にはどんなドラマがあったのか。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

「やっぱりラグビー人生で一番影響を受けたのは、エディーさんですね。JK(ジョン・カーワン、※エディー・ジョーンズの前のHC)の時もハードにやって、個人的にもキャプテンをやらせてもらっていた。リーダー的なものを学ばせてもらいました。エディーさんになってからは選手として、ハードワークを学べたのでこれは大きかった。(エディーさんに)出会ってなかったら、トヨタからキヤノンへの移籍も考えなかった。向こうに家も建てていましたからね。やめる気はさらさらなかったので(笑)。エディーさんと一緒にやって考え方も変わりましたね」

 菊谷氏は2002年にトヨタ自動車に入社。社員選手として安定した生活を送っていたが、2014年にプロ契約を結びキヤノンに移籍したのだ。すでに愛知県・豊田市に住居も構えていた。安定した生活を捨てての挑戦の裏には何があったのだろうか。

「社員選手としてもプレーしていましたが、指導者というものがぼんやり見えてきて。トヨタではOBがスタッフになるんですが、やっと慣れてきたかなというくらいで終わってしまう。3年単位で変わっていた。コーチ、監督3年ずつ。それでは難しいなと。トヨタとも話したのですが、その文化は崩せないと。それなら、しっかりと勉強してからじゃないと、指導者は難しい。それでトヨタをやめて、プロになって、勉強しようと考えました」

 その裏にはエディー・ジョーンズとの出会いも大きかった。2013年12月から約3か月間、シーズン途中から英・サラセンズに練習生として参加。そして14年に移籍を決断した。

「エディーさんにも相談して、(将来指導者を目指すなら)海外を経験するのもいいよねと。完全にエディーさんのコネクションでしたね。海外だからと言って、大きく変わるものは特にありませんでした。練習の中身もそうですし、向こうはプロなので、フルタイムでラグビーをしているという部分は違いますが、そこまでスペシャルな感じではありませんでした。やることは一緒。そっちが大きかった。スタッフがたくさんいて、なるべく選手が何もしない状況を作ってくれている。洗濯から道具から、選手は何も家に持ち帰らない。スタッフ側がプロフェッショナルだとは感じました。プロと企業スポーツの違いでしょうね。プロテインも自分で作ればいいですからね(笑)」

1 2 3 4
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集