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「型破り人生」からの公立中学サッカー部指導 浦和の名伯楽はなぜ40歳で教師の道に?

授業中の神立朋次さん。3年生の担任を受け持つ英語科教諭である【写真:本人提供】
授業中の神立朋次さん。3年生の担任を受け持つ英語科教諭である【写真:本人提供】

教師を目指す原点にあった武南高の恩師への憧れ

 仕事も板につき経営も軌道に乗っていたが、一念発起して教員免許取得のため通信制大学へと進む。36歳だった。「大山先生の影響がものすごく強く、若い頃から教師への憧れがあったんですよ」と最後のキャリアを教員に求めた理由を説明した。

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 2019年3月末で武南高のサッカー部を退任した大山前監督のどこに惹かれたのか――。「何があっても信念を貫き通し、人に迎合しないところ。高校生の頃から強烈な個性を感じていました」と述べる。

 通信制大学は大変だったそうだ。「教材や宿題、課題が届くとレポートを提出し、OKならテストを受けられます。誰も教えてくれないし、今みたいにスマホで手っ取り早くチェックできないので、図書館でなんでも調べましたよ。教職課程を履修していた上、仕事もあったからほかの学生より多忙でした」という生活を2年間続けた末、念願の教員免許を取得。経営していた会社の引き継ぎを経て06年4月、ピカピカの1年生教諭が誕生した。

 高校を出てから何事も即断、即決で迷うことなく次のステージへと突き進んできたが、教員という新たな挑戦をスタートさせたのは40歳。まさに不惑の門出であった。(後編へ続く)

(河野 正 / Tadashi Kawano)

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