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女の子の夢「プロサッカー選手」を未来にも 実際に勝ち取ったなでしこ植木理子の使命

女子アジア杯の敗戦は「悔しい気持ちのほうが大きい」

 3連覇を目指した大会で、なでしこジャパンはベスト4に終わった。植木は全5試合に出場し、チーム最多5得点。「勝てなかったけど、個人としてもチームとしても通用したところ、通用しなかったところが、いい意味でも悪い意味でもすごく多く出た大会だった」と振り返った。

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「ボールを持つ時間が多く、いろんな選手が攻撃に関わったり、ボールを奪われたときの切り替えだったり、意思疎通の面ではいい場面も多かったと感じています。ただ、勝ち切れなかったという意味では失点してはいけないタイミングで失点してしまったり、それこそ決めるべきところで決められなかったり。そういう最後の詰めの甘さが試合に出てしまったとすごく感じています」

 そんななか、なでしこジャパンの大会初ゴールは、初戦のミャンマー戦で植木が決めた代表初ゴールだった。

「18歳ぐらいのときに初めてなでしこジャパンに呼ばれてからずっと取れていなかった。代表でのゴールを目標にやってきていたのですごく嬉しかったですけど、やっぱり優勝できなかったというのが、自分の力不足をすごく感じています。最後の中国戦で言えば、2点を決めたけど、後半はもっと自分のところでチャンスがあったので、そこでもう1点決め切れていれば、その後の展開にはならなかったと思うので自分の力不足を痛感しました。

 大会に入る前に『自分のゴールでチームを勝利に導きたい』と思っていたので、得点を決められたことは個人の成長にも、自信にも繋がるかなとは思いますけど、チャンスがたくさんあったし、最終的にチームが勝っていないので、チームを勝たせることができなかったことが今大会での一番の反省点です。だから悔しい気持ちのほうが大きい」

 ピッチに立つ以上は、年齢も経験も関係ない。各々に与えられた役割をしっかりと果たすことが責務だ。22歳の植木は自身のパフォーマンスを振り返りながら「責任」という言葉を口にした。

「今大会は試合に出してもらえる時間が長かったので、責任は感じないといけないと思っています。日本のほうがチャンスは多かったなかで、最後を決め切れなかったというのが3連覇できなかった一番大きな敗因です。個人的には自分の強みである裏への抜け出しやゴールへの推進力は通用する部分もあると感じましたが、繋ぎの部分やチームが苦しいときに味方を助けるプレーが足りなかった。それに決定力は、改めて大きな課題だと感じました」

 アジアカップで見えてきた課題を克服するために、そしてなでしこジャパンに残り続けるために、WEリーグで結果を残すことが自身の「やるべきこと」だと捉えている。

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