女の子の夢「プロサッカー選手」を未来にも 実際に勝ち取ったなでしこ植木理子の使命
女子プロサッカーリーグ、WEリーグが3月5日に再開する。2021年9月に女子サッカー初となるプロリーグが誕生してから早半年。第10節を終えた11月末にウインターブレイクに入ると、1月にはWEリーグ所属の選手たちを含めた女子日本代表が、インドで開催された女子アジアカップに参戦した。なでしこジャパンは準決勝で中国に敗れ、ベスト4に終わったものの、来年のワールドカップ出場権を獲得した。
WEリーグの誕生で変わったのは“プロサッカー選手”として見られること
女子プロサッカーリーグ、WEリーグが3月5日に再開する。2021年9月に女子サッカー初となるプロリーグが誕生してから早半年。第10節を終えた11月末にウインターブレイクに入ると、1月にはWEリーグ所属の選手たちを含めた女子日本代表が、インドで開催された女子アジアカップに参戦した。なでしこジャパンは準決勝で中国に敗れ、ベスト4に終わったものの、来年のワールドカップ出場権を獲得した。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
そんななか、中国戦で2得点を決めたのが植木理子だった。今大会、代表初ゴールを含むチーム最多5得点。「結果を残すことが代表定着に繋がる」と意気込んだ大会で結果を残した植木が、今度はWEリーグの舞台で大暴れする。
◇ ◇ ◇
幼い頃の夢は「プロサッカー選手になること」だった。しかし、その夢は現実味を帯びていなかった。女子サッカーには当時、まだプロリーグが存在しなかったからだ。
「小さい頃は訳が分からず、『プロサッカー選手になりたい』って言っていましたけど、将来の夢としては物理的に書けなかった。それが今の子どもたちは『プロサッカー選手』って書けるなんて夢があるなと思うし、その夢を残し続けていくことが自分たちの使命なのかなと思います」
サッカー少女たちの夢だった女子サッカーのプロリーグ、「WEリーグ」が2021年9月に開幕。植木理子は念願だった、“職業・プロサッカー選手”を手に入れた。
「サッカーを仕事にできるっていうのは嬉しい。小さい頃はサッカーが大好きで、サッカーだけやっていたいという思いが一番強かったので、それが大人になって実現できているのが嬉しいですね」
表情管理できないほど、嬉しそうに話す植木がプロサッカー選手になって変わったと感じるのは「“プロサッカー選手”として見られること」だ。周りからプロ選手として求められることが増えたと感じており、何より「結果を出すことの責任をさらに感じるようになった」と表情を引き締めた。
ポジションはFW。求められていることはゴールを取ることであり、それが最もチームに貢献できる結果だ。
植木が覚悟を持って臨んだ大会が1月に開催された2022AFC女子アジアカップだった。なでしこジャパンではこれまで6試合に出場し、無得点。自身初めての大会ということもあり、「ここで結果を残すことが今後、代表に定着する上で大事な一歩になる」と自覚していた。