内に秘める覚悟 韓国で一時代築いた美女ゴルファーはなぜ日本を選んだのか
なぜ日本ツアー選択したのか
母国で一時代を築いたキム・ハヌルが韓国ツアーを去り、日本ツアーを選択したわけだが、その理由についてこう語っていた。
「楽な道を選びたくなかったんです。それに、韓国ツアーだけでプレーしていると、少しずつ目標が薄れていくような気がしました。現状に満足するというか、安住してしまって、プロゴルファーとしての気概というものを失ってしまうのではないか、という思いもありました。それではいけないと思って、新しい挑戦をすれば、また新たな目標が生まれるのではないか、と考えたんです」
確かに13年は韓国ツアーで1勝しかできず、14年シーズンは未勝利で苦しんでいた。本来のプレーができないまま日本を選んだことはキム・ハヌルにとって、ある意味“賭け”だった。日本1年目は「安定した強さを発揮できなかった」と悔やんでいたが、今年は一転して好調を維持。開幕戦から4戦連続のトップ10入り(優勝含む)は、ツアー選手で唯一の存在となった。
キム・ハヌルは2年目にして「ようやく日本の水に慣れてきた」ことが好調の要因と語る。