超大技で世界を驚かせたスノボ岩渕麗楽 人口5500人の地元から羽ばたいた努力家の原点
中学は体操部、ビッグエアの経験生かす
一方、鈴木勝市事務局長は「この地域から五輪選手が出たことは驚き。子供たちにとってもいい目標ですし、やればできるというところをしっかり見せている。地域の宝です」と、岩渕を称賛した。
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思い出すのは中学時代の岩渕で、「彼女は体操部に属していました。私は中学校の子供たちにバドミントンを指導しているものですから、同じ体育館で練習をする時があった。そういう時に、岩渕選手が段違い平行棒や床をやっている姿を何回か見たことがあります」。両親の影響で4歳の時からスノーボードを始めた岩渕は、自身も「父からバック転を教えられ、小2の時に初めてできた」と話すほど運動能力が高かった。そのため、「体操部に入って、逆に皆さんができなかったことが簡単にできてしまうというようなところがあったと聞いています」と、鈴木事務局長は続けた。
2年前には地元のイベントに出席し、七夕の短冊に「北京で金」と書いていた。願いは成就できなかったが、鈴木会長は「まだ20歳。次につながると思っています」と、世界を沸かせた郷土のスターにエールを送った。
(水沼 一夫 / Kazuo Mizunuma)