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フィギュア記事でよく見る(N高東京)って何? 東大合格者も輩出する2万人高校の秘密

N高生が2年次に行う沖縄本校のスクーリング、他の生徒と一緒に沖縄文化などを学ぶ【写真:N高等学校提供】
N高生が2年次に行う沖縄本校のスクーリング、他の生徒と一緒に沖縄文化などを学ぶ【写真:N高等学校提供】

昨年度は東大合格者4人を輩出、生徒数は開校1年目から13倍以上に

 開校5年目の昨年度は東大合格者4人(現役3人)が出た。京大、一橋大、東京工大などの難関国公立のほか、早慶は計31人(現役26人)。

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「さまざまな生徒を受け入れ、それぞれに目標があるなら、進学したい生徒は進学が実現できる学校じゃないと、本物じゃない。残念ながら、まだ大学実績で評価される世の中。ここからは逃げられない」。予備校の第一線の講師を招き、好きなだけ学べる独自の学習アプリ「N予備校」を作った。「うちで勉強したい生徒は“落ちこぼれ”ではなく“浮きこぼれ”。どんどん学びたい生徒が、どんどん先に進んでいける環境を作っていった」と明かす。

「N高はそこまでするの?」。世間がそう思うほど社会的評価を上げていくことで、進学しない生徒も「僕はそういう学校に通っているんだ」と自信につながる。「堂々と『N高等学校に通っている』と言ってもらいたい」との想いこそが、それぞれの生徒の未来にこうも寄り添う理由である。

 開校6年で生徒数は1年目から13倍以上となる2万人超え。図らずも「オンライン」という単語が身近になった世の中。これからはどんな道を歩むのか。奥平校長は「オンライン上での高等学校再現をより追求していきたい」と“ネット高校”としての未来を描く。

「今年4月からVRを作った学び方も始めました。もっとオンライン上でこんなこともできるのかということを世の中に示していきたい。それが学校として一つの目標ですし、いろんな生徒に対応できるコンテンツ、そして卒業後の目標達成につながる手助けをまだまだ作り上げないといけない」

 大きな使命を持ち、成長を遂げるN高。では、なぜフィギュアスケート選手を受け入れ、彼らを支援するのか。その裏にある想いとは――。

(13日掲載の後編に続く)

■学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校

 沖縄・うるま市伊計島に本校がある私立通信制高校。2016年に開設し、生徒数はS高等学校とあわせて20,603人(2021年9月現在)。全国に19のキャンパスを持つ。1800人以上の部員がいるeスポーツと美術部のほか、起業部、投資部、政治部などユニークな部活もある。通学コースには特進クラスもあり、2020年度は東大合格4人(うち現役3人)。東京パラリンピック閉会式でオープニングの映像・音楽制作を担当し、パフォーマンスに参加したSASUKEさんのほか、eスポーツ選手、棋士、アイドルなど多彩な在校生・出身者がいる。スポーツ界ではフィギュアスケート・川畑和愛、紀平梨花、テニス・望月慎太郎ら。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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