まるで写真のような1枚 色鉛筆に込めた羽生結弦への感謝「夢の続きを、ありがとう」
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#47 連載「氷の絵師たちのエール」第7回
「THE ANSWER」は北京五輪期間中、選手や関係者の知られざるストーリー、競技の専門家解説や意外と知らない知識を紹介し、五輪を新たな“見方”で楽しむ「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」を連日掲載。注目競技の一つ、フィギュアスケートは「フィギュアを好きな人はもっと好きに、フィギュアを知らない人は初めて好きになる17日間」をコンセプトに総力特集し、競技の“今”を伝え、競技の“これから”につなげる。
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フィギュアスケート界には競技への愛情を絵に込め、選手を後押しするファンが数多くいる。連載「氷の絵師たちのエール」では、そんなファンたちが描いた作品とともに、今大会に出場するスケーターなどへの想いを紹介し、フィギュア熱を広げていく。第7回は羽生結弦を描いた女性ファン「ヨウコ」さん。
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羽生への感謝を、色鉛筆に込めた。
五輪3連覇という男子フィギュアスケート史上、94年ぶりとなる偉業に挑んだ羽生。8日のショートプログラム(SP)、世界の熱視線が注がれた北京首都体育館のリンクに立った。
ナンバーは「序奏とロンド・カプリチオーソ」。ピアニストの清塚信也氏が編曲を手掛けた美しいピアノの旋律に乗せたプログラムに魅了され、描いたのが「ヨウコ」さんだ。
「このプログラムを象徴するような美しくも強い意志を感じるシーンだったからです」
まるで写真のような1枚。しかし、使った道具は「色鉛筆と一部シャープペンシルです」という。「衣装の装飾も意味などを考えながら、ひとつひとつ細部までこだわって描きました」と明かす。
実は、イラスト歴は浅い。「楽しみにしていたアイスショーがコロナ禍で中止なってしまった頃、独学で描き始めました」。にもかかわらず、高い完成度に羽生とフィギュアスケートへの愛情が滲む。
平昌五輪で五輪連覇を達成。フィギュア界で獲得していない主要タイトルはない。23歳にして国民栄誉賞も受賞した。しかし、王者は歩みを止めることなく、「4回転アクセル」という夢を求めた。
そして、羽生の夢はいつしかファンの夢になった。
「夢の続きを、新しい夢を見せて下さってありがとうございます。その夢が叶いますよう、全力で応援しています」
こう語っていた「ヨウコ」さん。SPは不運も重なり、ジャンプにミスが出た。10日のフリー。4回転アクセルに挑戦した。転倒したものの、史上初めて「4回転アクセル」として認定された。
大切なことは結果じゃない。
羽生結弦が見せてくれた「夢」に、ファンは感謝している。
【私がフィギュアスケートを愛する理由】
「羽生結弦選手がフィギュアスケートを愛しているからです」(ヨウコさん)
※「THE ANSWER」では北京五輪期間中、取材に協力いただいた皆さんに「私がフィギュアスケートを愛する理由」を聞き、発信しています。
(THE ANSWER編集部)