「あの4トウの映像は観られない」 20年経っても消えない“五輪4位”本田武史の悔恨
重圧はあったが「不思議と楽しかった」
本田はさらにこう続ける。
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「世界選手権は毎年、でもオリンピックは4年に一度。4年間練習してきて、たった7分で人生が変わる。7分で4年間のすべてを出さないといけない。そのプレッシャーはありましたが、それでも不思議と楽しかったですね」
自身の経験も踏まえて、だから本田は羽生結弦にもネイサン・チェン(米国)にも、出場するすべての選手に、まずは悔いのない演技をしてほしいと願う。
「結果が求められるのはもちろんです。ただ、例えば樋口新葉は平昌の代表から落ちて、4年間やってきてつかんだ北京です。まずは、その想いを出してほしいですね。選手みんなに、わずかな演技の時間を、思う存分楽しんでほしい。結果はその後のことです」(文中敬称略)
(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)