[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

羽生結弦、一人でリンクの空気を変える風格 全日本公式練習で目撃した本田武史の証言

連勝が途切れたことはチェン自身に「プラスになる」

 今シーズンのチェンはスケートアメリカで3位となり、平昌五輪の後に続けていた連勝がストップした。だが本田は、それもプラス材料だと言う。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

「連勝が途切れたことでプレッシャーを一回断ち切れました。追うより追われるほうが怖いですから、プラスになります」

 両者の勝負の行方はどうなるのか。

「羽生選手はもちろん3連覇がかかっていますが、それ以上にその先の4年後を考えるのは難しいと思います。ネイサンも大会の後に大学に戻ると言っていて、最後のオリンピックになることも考えられます。ライバルとかではなく、今持っているベストを出し切り悔いなく滑ってほしいですね。これはどの選手に対しても言えることですが」

 その思いは本田自身の経験にも由来する。(文中敬称略/第3回へ続く)

(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)

1 2 3

本田武史


1981年3月23日生まれ、福島県出身。14歳で全日本選手権初優勝を果たすと、98年長野五輪に16歳で初出場。2002年ソルトレークシティ五輪にも出場し、4位入賞を果たした。世界選手権で銅メダルを2度獲得したほか、日本人選手として初めて競技会で4回転ジャンプを3回成功させる偉業を成し遂げるなど、日本男子フィギュア隆盛の礎を築いた。現在はプロフィギュアスケーターとして活躍する傍ら、テレビ解説者、そして指導者として後進の育成に力を注いでいる。

松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集