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Jリーグには「スターが必要」 プロ24年目、遠藤保仁が提言「年俸で夢を持てないと」

今の日本サッカー界は「もう一つ階段を上がる途中」

「三木谷(浩史/神戸会長)さんの神戸のように、選手の給料を上げて、Jリーガーでも何億円も給料がもらえるんだっていう世界になっていけば、もっとサッカー選手になりたいという子供が増えていくと思います。そういう取り組みは、絶対に必要じゃないですかね。今、Jリーグは29年目で、日本代表もW杯に行って当たり前になっているなか、もう一つ階段を上がる途中だと思うんです。そういう意味では給料を含めて、もっとメディアに取り上げられる話題性と将来性のある案を打ち出していくことが必要ですね」

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 プロスポーツゆえに夢は大事だが、そこに繋がるお金も大事だ。プロサッカー選手は職業であり仕事。かけた時間の割には報酬が少ないと思えば、優れた運動能力を持つ子供は他の競技へと流れていくかもしれない。

 スケートボードをはじめ、面白くてお金を稼げるスポーツが出てきている。サッカーは決して安泰ではない。

■遠藤保仁

 1980年1月28日生まれ、鹿児島県出身。3人兄弟の三男として幼少期からサッカーに熱中し、鹿児島実業高校卒業後の1998年に横浜フリューゲルス加入。1年目からJリーグで活躍すると、京都パープルサンガ(当時)を経て2001年にガンバ大阪に完全移籍した。司令塔として攻撃的スタイルの中核を担うと、J1優勝2回、2008年AFCチャンピオンズリーグ制覇などクラブ黄金期の確立に大きく貢献。日本代表でも長年にわたって活躍し、W杯に3度出場した。国際Aマッチ152試合出場(15得点)は歴代最多記録となっている。昨年10月にジュビロ磐田へ期限付き移籍、プロ24年目の今季もレギュラーの1人としてJ1昇格を果たしたチームを支えた。

(佐藤 俊 / Shun Sato)

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佐藤 俊

1963年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、出版社勤務を経て1993年にフリーランスとして独立。W杯や五輪を現地取材するなどサッカーを中心に追いながら、大学駅伝などの陸上競技や卓球、伝統芸能まで幅広く執筆する。『箱根0区を駆ける者たち』(幻冬舎)、『学ぶ人 宮本恒靖』(文藝春秋)、『越境フットボーラー』(角川書店)、『箱根奪取』(集英社)など著書多数。2019年からは自ら本格的にマラソンを始め、記録更新を追い求めている。

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