「ポスト錦織」の期待高まる18歳輩出 プレハブの街クラブが見せる驚異の育成力
綿貫3兄弟の原点、「生徒にはそこの部分をしっかりと指導している」
近代的なテニスクラブと異なる環境だからこそ、指導される側も指導する側も一工夫、ふた工夫をこらす。そして、生徒はより吸収しようと貪欲になる。勝負の潮目を分けるハングリーさは「グローバル」ならではと、綿貫は説明する。
同クラブは綿貫が小学校5年生の時に設立された。世界につながる才能の育成が目的だった。そして、綿貫3兄弟は父親の指導を受けた。
「ジュニア育成にはベースグラウンドが必要というコンセプトが父の中でありました。父親からは、テニスの打ち方、戦術面での指導よりも、挨拶、立ち振る舞いという人間教育の部分で厳しい指導がありました。口すっぱく言われたので、子供の頃は窮屈さも感じましたが、今ではそこが自分の中のバックボーンになっています。僕も生徒さんにはそこの部分はしっかりと指導しています」
磨かれるものは技術だけではない。人間性も高めていくという。そして、このアカデミーには生徒に大きな魅力がある。それは現役のプロテニスプレイヤーが毎日生徒に指導するというものだ。