「ポスト錦織」の期待高まる18歳輩出 プレハブの街クラブが見せる驚異の育成力
全国から届く受講希望、プロテニス選手兼コーチが語る「育成の秘訣」とは
小さな街のテニスアカデミーの育成力は口コミでテニス界に広がり、今では北海道や広島県など他県からも受講希望が届くほどになっている。
世界ランキング5位の錦織圭(日清食品)ら躍進目覚しい日本テニス界。その足元を支える逸材育成の秘訣は存在するのだろうか。綿貫家の次男で、「グローバル」で常任コーチとして育成に携わりながらプロテニスプレイヤーとしても活動を続けている綿貫敬介が語ってくれた。
「テニスの部分も一番の根本は人間力だと思います。コートで戦う上で、その瞬間にどう自分をコントロールするのか。技術も大切ですし、そこもしっかりと指導しますが、その技術にハングリー精神や貪欲さがつながった時に、勝てるスポーツだと思っています。
環境がそこまで恵まれていないので、限られた環境でいかに自分たちで工夫して、トレーニング効率を上げるか。教える側のこちらも限られた時間で子供たちのポテンシャルとモチベーションをどこまで引き上げることができるのか、常に試行錯誤をくりかえしています。
人間、そして、プレイヤーとしての自立という感覚はこういう環境だからこそ、より磨くことができるのだと思います。一面ではフットサルのレッスンが行われている。ボロボロだけど、そこがいいところじゃないかなと思います」
綿貫は飾らずにこう語った。