[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

内村航平、完璧な着地に秘めた美学 6位でも「全て伝えられた」と自画自賛できた理由

結果以外の喜びを味わった内村の今後「その追求はやってみたい」

 生まれ故郷の北九州市で世界体操。「お客さんに楽しんでもらいたい」。五輪と世界選手権を合わせて8連覇。結果を求め続けた男が、結果以外の何かを求めるようになった。20日の予選では一人観客席に歩み寄り、サイン入りの日本代表Tシャツを投げ込んでプレゼント。この日は、日本代表の後輩たちを連れて同じようにファンサービスをした。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

「結果を気にせず、お客さんに見てもらう、楽しんでもらうのはできた。いつもは終わってから『あれがこう、これがああだ』とか演技のことを考えるけど、今日は全くないんですよ。(低い得点は)いい練習を積めなかったのが理由。その中でも、あの着地で全てを伝えられたのかなと思いますね。あの着地はもうできない。もう出せないです」

 着地のほんの一瞬で「内村航平」を表現した。後輩たちにも着地の重要性を伝えてきた。「もうこれ以上ないです。やり切ったというのが正直な気持ち」。しばらくは休養に充てる方針。進退の決断は「別に今する必要はない。そうとう考えないと。そんな簡単じゃない」と熟考していく。

 ただ、この日味わった快感は、次の境地への第一歩になるのかもしれない。

「体操は『自分が自分であることを唯一証明できるもの』です。体操をやることについて、今日結果じゃないものを知れた気がする。『スポーツは結果が全て』と言いましたけど、『結果が全てじゃないな』と。そこの追求はやってみたい」

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集