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V狙える31年目「少し浮足立ってます」 ロッテ場内アナ谷保恵美さん「職員は同じ思い」

2位オリックスとは2ゲーム差。優勝争い真っ只中の今を「ファンの皆さんとワクワク過ごしたい」と語った【写真:宮内宏哉】
2位オリックスとは2ゲーム差。優勝争い真っ只中の今を「ファンの皆さんとワクワク過ごしたい」と語った【写真:宮内宏哉】

8月にはマリン1000勝「様々なシーンを思い出した」

――今年を振り返ると、チームは8月31日の西武戦に勝利し、本拠地ZOZOマリンでの通算1000勝を達成。谷保さんは1000勝の全てを球場で見届けています。

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「1000勝のカウントダウンに入ってからは私自身も様々なシーンを思い出しました。(本拠地が千葉に移転した)92年から今も一緒に働いている職員は4人だけ。懐かしい話もしました。最初はチームカラーがピンク。スタンドでピンクのメガホンが叩かれていたのが印象的です。ファンが増えて、ライトスタンドにビッグフラッグが掲げられて……と雰囲気が変わっていきましたね」

――北海道出身。小さい頃は巨人・王貞治さんの大ファンだったとのことですが、ロッテへの愛着はどのように醸成されていったのでしょうか。

「それが入団してすぐに大好きになりましたね。今はほぼ無くなりましたけど、球団事務所で『はい、ロッテオリオンズです!』『マリーンズです!』と電話に毎日出るうちに、どんどん愛着が沸いてきました。常に優勝するようなチームではなかったんですけれど、応援したくなるチーム。マリーンズファンの方の心境と同じですかね」

――熱い応援で知られるファンも、ロッテの魅力を感じているはずですね。

「ファンに寄り添う、親しみやすいというのは、選手も含めてあると思います。他の球団以上に身近な存在というところが強みになっているかもしれません」

――2位オリックスとは2ゲーム差。リーグ優勝をかけて、大事な試合が続きます。

「過去2回の日本一は、胴上げの瞬間はビジター球場でした。もしホームなら、本当は職員皆で立ち会いたいですね。私のように現場で仕事している職員は、体感しやすいのでありがたい。でも事務所で常に仕事している皆も同じ気持ち。何かで一緒に喜びたいですが……コロナもあってなかなか難しいのが現実かもしれません。

 公式戦はここからまだ1か月。まだ分からないですが、マジックが出るチャンスやシーズン1位のチャンスはなかなかありません。日々の生活もあると思いますが、ファンの皆さんとも一緒に数えてワクワクして過ごしたいです」

■谷保 恵美(たにほ・えみ)

 1966年5月11日生まれ。北海道帯広市出身。帯広三条高では野球部マネージャー。札幌大女子短大に進学後も札幌大野球部のマネージャーを務める。90年にロッテオリオンズ入社。91年から2軍の球場アナウンスを担当する。94年からは主に1軍本拠地を担当し、96年10月1日の近鉄25回戦以後は1試合も休むことなく連続担当を継続中。これまでに1900試合以上を務め上げ、今季で場内アナウンス担当31年目。右投右打。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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