ロッテ荻野貴司はなぜ故障しなくなったのか スピードと引き換えに軽減された体の負担
ロッテは今日にもマジック点灯「実感はまだない」
ロッテは2010年に日本一になったが、これはリーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がっての下剋上。リーグ優勝&日本一だった05年も、レギュラーシーズンは2位だった。勝率1位でのリーグ優勝となれば、1974年以来47年ぶり。およそ半世紀ぶりの快挙に手が届きそうなところまで来ている。
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荻野の入団以来、この時期にチームが首位であることも初めてのシチュエーションだ。今年のロッテは何が違うのか。
「打線もピッチャーも皆で繋げて、凄く目立った選手はいないんですけど、束になって戦えている。上位が打てないこともありますが、その時は下位打線がチャンスを作ってくれますし、誰かが誰かをカバーすることができているのが強みだと思います」
安田、藤原、和田、山口らのびのびとプレーする若手野手の姿に頼もしさも感じながら「どちらかというと背中で見せていきたい」という荻野。個人的な目標は、未体験の全試合出場。10年日本一の時は歓喜の輪に入れなかっただけに、Vへの思いも強い。
「(勝率1位のリーグ優勝なら)僕も初めてのことですし、おそらくほとんどのファンの方も初めてじゃないかと思う。実感はまだないんですけど、優勝を届けられるようにやりたい」
残り33試合。早ければ今日16日にもマジック26が点灯する。マジック点灯なら、さらに歴史をさかのぼり1970年以来。球団では実に51年ぶりの出来事だ。15日のソフトバンク戦でも2安打を放った背番号0。昔とは違う肉体と変わらない精神を、歓喜の瞬間まで捧げ続ける。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)