憧れた後輩3人が明かす松田直樹伝説 泣かされた水沼宏太「でもそれが大切な思い出」
今、心に残る後悔「マツさんにぶつかっていくべきだった」
――松田さんが他界されてから10年が経ちます。経験を積んでチーム内での年長グループになってきた今だからこそ話したいことがあるのでは?
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水沼「僕はあれからいろいろなチームを渡り歩いて、2020年からまた横浜F・マリノスでプレーさせてもらっています。ベテランの領域に入ってきたので、雰囲気作りや振る舞い方についてアドバイスしてもらいたい」
アーリア「若手はガムシャラにサッカーをやっていればいいけど、この年齢になるとそれだけではダメ。だからマツさんを思い出して、見習うべき点がたくさんあったんだと気づかされます」
金井「僕は、マツさんに喝を入れてほしい。まだまだやれることがあると思うし、満足したらダメだと思うから」
水沼「今の経験値や考え方でマツさんと一緒にプレーできたらなと思うよね。もっと積極的に話しかければよかったのかなという後悔がある」
金井「もったいないことしたなぁ」
アーリア「でも怖かったし、緊張してできなかったんだよね」
水沼「気持ちのマインドを変えて、マツさんにぶつかっていくべきだった」
アーリア「マツさん、今の僕たちはどうですか?」
金井「自分たちの評価を聞きたいですね」
水沼「『全然足りねーよ』って言われそう」
アーリア「言いそうだね」
金井「でも、それでエンジンがかかる」
水沼「マツさんは一言で空気やモチベーションを変えてくれる人。あんなにものすごい個性を持った選手はいません。だから僕たちにとって、いつまでも憧れの存在で居続けます」