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44歳佐藤琢磨が連覇へ 200周のレースで描く大逆転のシナリオ「大きな挑戦になる」

28日の最終練習走行後にエンジニアのエディ・ジョーンズ氏と話し合う佐藤【写真:岡田弘太郎】
28日の最終練習走行後にエンジニアのエディ・ジョーンズ氏と話し合う佐藤【写真:岡田弘太郎】

厳しいレースを覚悟しつつ、冷静に…

◇2度目の連覇挑戦で心に余裕も

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 17年は予選4位につけ、昨年は3番手からスタートした。5列目から出る今年は苦戦を覚悟する一方で、佐藤に焦りは見えない。「今までだったら不安になってしまいますよね。勝ったことがなければどうなるか分からない。例えば、去年のフロントローとか17年のセカンドローに比べたらよっぽど悪い位置からだから焦ってしまうかもしれないけど、しっかりと合わせ込めば大丈夫という気持ちは強いですね」と泰然と構える。

 優勝した17年と連覇を狙った18年はそれぞれ違うチームだったが、今回は同じレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングで挑めることも大きい。昨年、ディクソンを真っ向勝負で破ったことはチームに自信を与えており、絆も深まっている。28日の最終練習走行は肌寒い気候で全体のスピードが上がった中で33人中9位につけた。

「確認したいことは確認できた。最後の調整が難しいです。今日きっちりと2時間カーブデーで走れたことは僕らにとってすごくプラスだったと思うので、日曜日に向けてしっかりと調整していきます」。厳しいレースになることを覚悟しながら、冷静に自らの足元を見据える姿があった。

◇佐藤が描く逆転のシナリオは……

 米放送局「NBC」(電子版)による優勝予想では、佐藤に20倍の倍率がついた。長い歴史の中で15番手から逆転優勝を飾ったのは4度しかなく、本人も「大きなチャレンジになる」と認めている。その一方で諦めない姿勢を示した。

「スティント毎に差が出始めると思うから、そこで力強さを示す必要がある。トラフィックでとても力強く安定したマシンができていると思う。それが僕らの強みだし、昨年もそうだった。絶対速度では最も速いマシンではなかったけど、最も安定したマシンの一つだった。今年も同じ流れだと思う。最初の100周でトップ5辺りにつけることができて先頭集団でレースをコントロールできれば、優勝争いにチャレンジできると思っている」

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