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目は毎日腫れ、体はガリガリ バレーボール迫田さおり、SOSを出せなかった“あの時”

自分からSOSを発信できず、体はガリガリに…「私がいていい場所じゃない」

「その数日後、『頑張ろうよ』と私のために先輩が手作りのケーキを作ってきたんです。その後も、『今日は声が出てないよ』『今日は出ていたね』と、ことあるごとにチームメートは気に掛けてくれました。体育館に一歩入ればめちゃめちゃ怖い先輩が、そうやって励ましてくれたのがうれしかった。

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 当初は監督や先輩たちにポンコツのように言われ、自分がチームにいる意味がないと腐ることもあったけど、愛情をもって指導してもらっていることに気づけた。本当に素晴らしいチームメートに恵まれたと思います」

しかし、「一人でいるほうが楽で、人と距離をおきたがるタイプ」という迫田は、その後も自分からSOSを発信することはなかなかできなかったという。

「東レでも全日本でも新しい環境に身を置くたびに『私には無理だ』『私がいていい場所じゃない』という気持ちになっていました。思えば、当時、リーグが始まると体がガリガリになっていた。メンタル面の影響が体に出ていたんですね」

 そんな迫田にチームメートやスタッフは「一人になるな」としつこく繰り返したという。“いっぱいいっぱい”だった彼女に、助け船は、常に用意されていた。

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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