エディーが残したメッセージ 日本ラグビーのさらなる躍進へ必要なこと
高いレベルでの激突を――「限界を作らないでほしい」
「チャンピオンになる選手にはプロになりたいというハングリー精神があります。しかし、日本の場合ではいい大学に入れたり、良い企業に入れれば、いい人生を歩める側面もあります。それは居心地のいい環境ということですが、その居心地のいい環境の中でもコーチ陣はハングリー精神を育まれなければなりません」
エディー氏の代名詞といえば、日本代表時代に行った早朝からのハードトレーニング。「リーチ(・マイケル)から『試合がトレーニングセッションだった』と言われた」ほどの厳しい強度を選手たちに課したことは広く知られる話だ。
「難しいことは、居心地がいいままだけでなく、苦しいプレッシャーの中できちんとコーチングすることです。本番のタフな環境で心地よくプレーできることはベストですからね」
本番でもまったく臆さないメンタルとスキルを磨き上げ、高いレベルでの激突を――。昨季、スーパーラグビーに参戦したサンウルブズ、そしてトップリーグで、選手は何をするべきなのか。3年後のW杯に向けて成功のポイントについて問われると、「リーダーとして限界を作らないでほしい」ともエディー氏は語っている。
飛躍を続ける日本ラグビーがネクストレベルに到達するために、トップリーグでもエディー氏を驚かせるほどのワールドクラスのプレーを見せられるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer