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協会が学生の「就活」を支援 ラクロス協会が新しいサポートの形に踏み出したワケ

スポーツ界の従来の枠にはまらない独自の仕掛けを打ち続ける日本ラクロス協会。昨年4月にはラクロスというスポーツが持つ魅力や楽しさを知ってもらうため、SNS上で大規模広告を打つための資金を募るクラウドファンディングを実施したり、5月にはニールセンスポーツとパートナーシップを組んだり、11月には企業顔負けの成長戦略発表会を開催したり。従来のスポーツ団体とは違った視点から競技の普及・発展に務め、各方面から注目を集めている。

日本ラクロス協会が学生のキャリア形成を支援するイベントを行った【写真:日本ラクロス協会提供】
日本ラクロス協会が学生のキャリア形成を支援するイベントを行った【写真:日本ラクロス協会提供】

完全なアマスポーツという事実、スポーツと仕事のデュアルキャリアという現実

 スポーツ界の従来の枠にはまらない独自の仕掛けを打ち続ける日本ラクロス協会。昨年4月にはラクロスというスポーツが持つ魅力や楽しさを知ってもらうため、SNS上で大規模広告を打つための資金を募るクラウドファンディングを実施したり、5月にはニールセンスポーツとパートナーシップを組んだり、11月には企業顔負けの成長戦略発表会を開催したり。従来のスポーツ団体とは違った視点から競技の普及・発展に務め、各方面から注目を集めている。

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 その挑戦者たる姿勢は、2021年も変わることはない。1月30日には、前年の成長戦略発表会で紹介された「ラクロス協会の人材事業」の一環として『We-Want-Laxholics』という就活イベントが行われた。大学で競技に全力を注ぐラクロス部員と、彼らが持つ人材としての魅力を評価する企業を繋ぐイベントで、日本のスポーツ団体としては革新的な取り組みとなった。

 このイベントを仕掛けたのは、日本ラクロス協会理事でCSO(最高戦略責任者)マーケティング委員会委員長を務める安西渉氏だ。自身も東大時代はラクロスをプレーし、2020度まで千葉大男子ラクロス部GMを務め、今はまた母校のコーチに戻っている。

 ラクロスを愛し、かつ日頃から学生と接している安西氏は、通常の就職活動では学生たちは総じて自分の魅力を伝えるのではなく、企業に入るために自分をどう見せればいいかという「逆算的な思考」になっていることに注目。「ラクロス選手は競技を始める時も、始めた後も、自分たちで意志決定をする機会が多いはずなのに、それが就職活動で発揮されないのはもったいない」と考え、体育会学生のキャリア形成支援を手掛ける株式会社Criacao(クリアソン)の中村俊一氏の協力の下、イベント開催に至った。

 協会が学生の就職を支援するという新しいサポートの形に踏み出した背景に、「ラクロスが完全なアマチュアスポーツだという事実があります」と安西氏は言う。

「例えば、2018年の男子日本代表選手は当時23人中、一部上場企業の総合職が11人、医師が1人、教員が5人、その他も中小企業やベンチャー企業に務めるなど、ほぼ全員が社会の第一線で働いています。最近、スポーツ業界ではセカンドキャリアが注目されていますが、ラクロスはそもそもスポーツと仕事のデュアルキャリアで、ラクロスをやりながらも社会と接点を持っている人が多いんです。なので、ラクロスを通じて身につけた魅力が、そのまま仕事でも発揮できるような繋がりを作ることが大事じゃないかと思って、協会がサポートする形を考えてみました」

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