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厳戒豪州でさらなる混乱 大会関係者の英変異種感染が判明「練習規制緩和も慎重に…」

変異種の感染判明で大会側の状況も一変「練習の規制緩和も一気に慎重に…」

 ハードロックダウン組の関係者から3人陽性者が出ています。しかも、その内の1人が英国の新型コロナ変異種であることが判明。そこで、大会側の状況も一変しました。

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 そもそも厳格な水際対策で感染者の少ないオーストラリア。国全体で陽性者は1日あたり1桁という鉄壁ぶりです。そんな状況で、今回テニス関係者が海外から変異種を運んできたと、地元メディアでは物議を醸しています。

 陽性と診断された関係者はハードロックダウン組だったので、一切外出せず、周囲との接触の機会はないはず、と思います。

 陽性判明後にはメディカルセンターにいるので、感染の恐れは少ないと思いますが、市民の間には当然ですが、恐怖があります。オーストラリアの世論も風当たりが厳しくなっています。

 大会側はこれまで錦織選手のようなハードロックダウン組の規制緩和に取り組んでいましたが、今回の変異種の問題で、一気に慎重になりました。ハードロックダウン組の72選手限定で、屋外トレーニングが可能になる方策をトーナメントディレクターは検討していましたが、昨日の選手とのオンラインミーティングではその話題は一切出なくなりました。

 感染拡大のリスクを減らすために、今日は練習相手も同じパートナーのままにした方がいいだろうということで、僕のパートナーはオーストリアのサム・ワイズボーン選手のまま。今日からできるはずだったダブルスの練習はまだできません。

 トーナメントディレクターはメルボルンはテニスの根差した街でファンも多い。実際にチケットの売れ行きも好調と話していましたが、その一方で、感染防止に努めてきた地元の皆さんの気持ちもよく理解できます。

 ATPカップのドローが発表されて、日本はロシア、アルゼンチンと同組のグループDに決まりました。大変な状況ですが、大会までの準備に集中を切らさないようにしていきたいと思います。

■松井俊英(まつい・としひで)

 1978年4月19日、千葉県柏市生まれ。42歳。ATPダブルスランキング世界207位。シングルスランキング802位。私立八千代松蔭中学卒業後、カナダ・トロントのノースビュー・ハイツ・セカンダリースクールで単身語学留学を経て、ブリガム・ヤング大ハワイ校卒業。2000年にプロ転向後、06年、10年にデビス杯日本代表に選出。世界46か国以上を転戦し、19年には41歳で現役選手として世界最年長のATPランカーとなった。2年連続でATPカップ日本代表にも選出されるなど実力は健在。オンラインサロンも展開中。
 公式サイトは、https://104matsui.official.ec/
       https://toshihide-matsui.jp/

(THE ANSWER編集部)

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