自室から出れば「激しく怒られる」 テニス日本代表選手が明かす厳戒豪州のホテル生活
窓を開けるのも許可が必要「これぞ隔離と言うべきでしょうか」
部屋の窓を開けるのも許可が必要です。ホテルに聞いたら少しだけならいいと言われました。こんな経験は人生でしたことがありません。これぞ隔離と言うべきでしょうか。オーストラリアの1日の新規感染者は19人、これまでの感染者合計数は3万人以下という抑え込みの理由を実感しました。
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今日は午前中に部屋のベルが鳴りました。新型コロナウイルスの検査です。ドクターが2人体制で、ロリポップキャンディー状の検査キットで口と唾液の検査を済ませましたが、ドクターは決して部屋に足を踏み入れません。扉と廊下の境部分に椅子を置いて、そこで手早く検査を進めます。半日か1日後に携帯電話に検査結果が届く流れです。
これからオーストラリアに来て、初練習予定です。午後4時スタートと大会側から通知されていますが、午前の練習組はキャンセルになってしまいました。先日の関係者の感染者発覚の影響で、大会側のバタバタも続いているようです。異例の状況が続きますが、開幕に向けて、しっかりと準備していきたいと思います。
■松井俊英(まつい・としひで)
1978年4月19日、千葉県柏市生まれ。42歳。ATPダブルスランキング世界207位。シングルスランキング802位。私立八千代松蔭中学卒業後、カナダ・トロントのノースビュー・ハイツ・セカンダリースクールで単身語学留学を経て、ブリガム・ヤング大ハワイ校卒業。2000年にプロ転向後、06年、10年にデビス杯日本代表に選出。世界46か国以上を転戦し、19年には41歳で現役選手として世界最年長のATPランカーとなった。2年連続でATPカップ日本代表にも選出されるなど実力は健在。オンラインサロンも展開中。
公式サイトは、https://104matsui.official.ec/
https://toshihide-matsui.jp/
(THE ANSWER編集部)